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銀座もとじ
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  • 髙橋寛(たかはしかん
    TAKAHASHI, Kan.)

たかはしかん
TAKAHASHI, Kan.
髙橋寛 友禅

日本工芸会 正会員
糊の点描と線描で表現される自然のダイナミズム。
具象・抽象の概念を超える東京友禅の粋。
(English text below.)
寒色系の色使いと幾何学的な文様がもたらすモダンさの中に、生き生きとした躍動と、どこか柔らかさやぬくもりが感じられる高橋寛さんの作品。 生地の上に無数にあらわれた点描は、蒔糊(乾燥した糊を砕いて使用するもの)による防染ではなく、筒糊からひとつひとつ糊を置いていくという気の遠くなるような手法によるもの。 点の密度の微妙な変化によって模様の面に立体感や奥行きがもたらされ、糊の線描と点描と地染め(引き染)の関係のみで表現される豊かな意匠性。 自然界とは無縁の幾何学的な要素のみでつくられているかに思われますが、具象・抽象の概念を越えて、水の流れ、風に揺れる枝などの「動き」そのものを表現しているといいます。

銀座もとじ和染 2017年、2021年個展開催
2015年 35周年記念展出品
2020年 40周年記念展出品

TAKAHASHI, Kan.
Yuzen


Transcending the concept of abstraction,
The sophistication of Tokyo Yuzen in spades.


Using cool colors and geometric patterns, Takahashi makes works with a sense of softness and warmth.
His work is characterized by the countless dots on the surface of the fabrics which give the effect of darkness and light. These dots are piped onto the fabric one by one allowing precision in density. This technique allows three-dimensionality and depth, a signature to Takahashi’s work.
Although it seems to be made only with geometric elements unrelated to the natural world, his work is said to express "movement" itself, such as the flow of water and branches swaying in the wind, transcending the concept of figurative and abstract.

Solo exhibitions at Ginza Moji Wasen in 2017 and 2021
2015 35th Anniversary Exhibition
2020 40th Anniversary Exhibition

1946年 東京都に生まれる
1965年 中村勝馬(重要無形文化財保持者・友禅)に師事、内弟子
1977年~89年 日本工芸会文化財保存事業、「白麻地風景模様茶屋染帷子」復原委員
1990年~95年 日本工芸会工芸技術保存事業、「茶屋染・白麻地春秋草花舞楽模様帷子」復原委員
2007年 「展開する友禅五人展」(和光ホール)
2008年 第55回日本伝統工芸展 奨励賞
2015年 第62回日本伝統工芸展 奨励賞
現在 公益社団法人日本工芸会 正会員、監事
   日本伝統工芸展、日本伝統工芸染織展、東日本伝統工芸展、鑑審査委員