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  • 久留米絣(くるめかすり
    Kurume Kasuri)

くるめかすり
Kurume Kasuri
久留米絣 福岡県

重要無形文化財
江戸時代に12才の少女・井上伝が考案した絣染め。
藍の濃淡と白のコントラストが魅せる綿織物の最高峰。

福岡県久留米市周辺で生産される綿織物。素朴な木綿地に染められた、藍の濃淡と白のみのコントラストの美しさ。丹念に織り込まれた絣模様と、丁寧に染め上げられた藍色が醸し出す温かな風合いが魅力の久留米絣は、19世紀の初めに12才の少女、 井上伝によって生み出されました。江戸時代寛政年間の頃、着古した着物が色あせてまだら模様になっていることに興味を持ち、絣模様の作り方を考案。文様が掠れて見えることから「加寿利」と名付けられ、それが久留米絣の発祥と言われています。日常着として愛されてきた久留米絣は、長い歴史の中で技術と文様が練磨され、絣織りの最高峰としてその価値を高めています。1957年には国の重要無形文化財に指定されました。指定条件は次の通りです。(1)手くびりによる絣糸を用いる。(2)純正天然藍で染める。(3)投げ杼による手織。